■35歳で初めての婚活パーティー

婚活パーティーに参加したきっかけは、
単純に35歳にもなってお相手が見つからなかったからです。
周りの友達は次々に結婚して子供までいるのに、私だけ一人で正直焦りまくりでしたね。
職場は既婚者ばかりだし、友達に紹介してと頼んでもなしのつぶてでした。
30過ぎてから、合コンにもめっきり誘われなくなってしまって……。
出会いの場を求めに婚活パーティーに参加したというわけです。
■神経質な主催者
大手の婚活パーティーはドレスコードとかあって堅苦しい気がしたので、
私は市が主催している小規模のパーティーに参加しました。
そのパーティーの主催者は女性の方で、
とても気配りのできる方だったように記憶しています。
パーティーの2日前に、メールが来て
「せっかくの出会いの場です。きちんとした装いでお越しくださいね。
ジャージ、スエット等はやめましょう……等々」
服装以外にも、積極的にお話ししましょう、だとか、
恋愛遍歴や離婚歴といった踏み入ったことはいきなり聞くな、
だとか……正直その時はその長文にびっくりしました。
「子供じゃないんだから……めんどくさい人だなぁ」
これが彼女に対する第一印象です。
■ジャージどころの話じゃない!

さて当日。人数は10対10。場所は、小さなレストランでした。
女性が主催しただけあって、素敵な雰囲気でオーナーも感じの良い方でした。
お店の内装に見とれていると、私の視界にオレンジ色と黒い何かが入りこみました。
ジャビット君でした。

ジャビット君がプリントされたロンT……40過ぎの男性が婚活パーティーに着てきたのは、
ほかならぬそのTシャツだったのです。
「他になかったのかよ!?」
思わず、声に出そうになるのを必死でこらえました。
会心の一撃……私のHPはこの時点で限りなく0でした。
なんだか主催者女性の苦労がわかったような気がしました。
さて、肝心のパーティーですが、最初は1対1のトークで3分たったら、
男性が席を隣に移っていくというスタイルでした。
さきほどのジャビットさんとも勿論トークしました。
「ジャイアンツファンなんです」と言われたので
「中日ファンには見えませんね」と流しました。
話してみると、その方は根っからのジャイアンツファンだそうで、
おそらく自分らしさを出したくてそのシャツを着てこられたのでしょう。
熱く野球について語ってくださったのですが、残念ながら、
私は野球のルールすらよくわからなかったので、
「へぇ、そうなんですね。」を連発する以外ありませんでした。
■無記入のプロフィールカード
パーティー開始前に、プロフィールカードというものを記入します。
自分の名前、趣味、休日の過ごし方……等々を記入し、
それをお相手の異性に渡してトークするのですが、
名前以外何も書いていない方がいらっしゃいました。
「ご趣味は?」
「特にないです。」
「休日は何をされていらっしゃるんです?」
「寝てます」
「……」
40過ぎの方で朴訥としていて生真面目そうな方でした。
なんとか話を広げようとしても広がらず、私が戸惑っていると、
彼から出た言葉は「中学どこですか?」
でした。
「〇〇中です。……どうしてですか?」
「知り合いいるかなぁ…と思って……」
「〇〇中にお知り合いいます?」
「いません。」
彼とはそれ以外何も話しませんでした。
そういう寡黙な方のためのプロフィールカードなのに……。
プロフィールカードって、会話のとっかかりになるんですよね。
思わぬ共通点を見つけたり、また相手の以外な一面を
見つけたりすることもできるツールなんですが……。
見た目は悪くないだけに、なんだか勿体ない方でした。
■不躾な質問

先ほどの寡黙な男性とのトーク中、
無言の時間があまりに長くて、隣の方たちの会話が聞こえてきました。
「へぇ、バツイチなんすね。あ、でも全然大丈夫だと思いますよ」
と、上から目線の男性。
隣のお姉さんはかなりムッとして
「はっ、どうもありがとうございます!」
と返されていました。まさに一触即発の空気。
聞いているこっちが冷や汗ものでした。
主催者の方がどうしてあんな長文メールを送ったのか、
なんだかわかったような気がします。私が参加したパーティーは
35歳〜45歳が対象だったのですが、その年齢層の独身の人間って、
自分も含め何か欠落しているんだと思います。書いていて悲しくなりますが。
他にも、休憩時間があったのに、パーティー中に断りもなくたばこを外に吸いに行って、
トークを中断された方もいました。戻ってきたときも、
「すみません」の一言もありません。
個性豊かな面々ばかりで、私は翻弄されるばかりでした。
そして、すでにこの時点で私は猛烈な帰宅願望に駆られていました。
■禁止事項なんて聞きゃしない!
トーク1巡目の後、軽い昼食と休憩でした。
このレストランの目玉はタコライス。
地元の雑誌に何度か特集されるだけあって、すごくおいしかったです。
さて2巡目ですが、再度トークして、終わりに連絡先カードを気になる方にお渡しします。
「この時決して相手の方の連絡先を聞き出そうとしないでください。
それでトラブルになっています。自分の連絡先を渡すだけにしてくださいね」
主催者の女性はわりとしつこく釘を刺してくれたのですが、
あっさりと3人の男性に連絡先聞かれました。
唖然としました。勿論、嘘の連絡先を教えました。
別に自慢しているわけではありませんよ。その3人、
他の女性にも手当たり次第聞いていましたから。ジャビットさんもその1人です。
■35歳過ぎてからの婚活は過酷だ!

パーティー終了後、皆蜘蛛の子を散らすように帰っていきました。
感想は「タコライスが美味しかった!」くらいしかありません。
教訓としては、「運命の人を探してやる!」と意気込むよりも、
人間観察、社会勉強するくらいの姿勢で臨んだほうが、打撃が少ないのかもしれませんね。
それと女性の場合、婚活は早くから始めた方が良いと思います。
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